月曜に骨折し、火曜日に検査、水曜日に入院し、木曜に手術をして
翌週の金曜日に退院してきた♪
手術当日、朝6時に紙パックに入った謎の飲み物を2本飲むようにと渡される
9時に手術室の前に運ばれ、テレビで見るような大きな扉が開かれる
女子1人、男子3人、いずれも25歳ぐらいで明るい笑顔で迎えてくれた
軽い感じの兄ちゃんから麻酔の説明をされ同意書にサインをし
点滴をしますね、とお姉さんと言うかお姉ちゃんが点滴をしている時
心の中で「まるで理科の実験のフナみたいや」と思った以降の記憶が無い
目覚めたのは入院部屋、あちこち管が入っていた
毛は剃られていなかったことをパンツの上から確かめるやいなや
激痛が足首を襲う、万力で足首を潰されているような痛みで呻き声が出てしまう
相部屋なので他の人に迷惑が掛からないようにと思うが、息を殺し痛みをこらえると
呻き声が出てしまう、ナースが「痛み止め入れましょうか、ただ薬が切れるとこの薬は
連続で入れる事ができないので一定の時間が経つまで痛みを耐えてもらう事になります」と
それか今、我慢できるとこまで我慢してから痛み止めを入れるか、の提案をしてくれた
後で楽な方が良いと思ったので
「我慢します!」と答えた
痛いながらも心の中で「今の俺、ちょっとかっちょええんちゃう?」と思った
この痛みを後どのくらい我慢すれば良いのだろうか・・・
どんどん弱気になる、まだ5分程しか経っていない
「痛み止め、入れてください!」我慢しますなんて言わなきゃ良かった。。。
しかし、なりふり構ってはおれない痛みなのだ

痛みが取れると、次は尿道に入っている管が気持ち悪くなる
23時ごろまた痛みが襲ってきた
激痛ではなかったので耐えた、痛みで一睡もできず朝を迎え
6時ごろ、どすこい体格の良いナースに痛くて寝てませんと言うと痛み止めを入れてくれた
朝食の前に「気持ち悪いでしょ、ちょっと我慢してね」とちんこの管を抜いてくれた
「んが!」・・・と痛く気持ち悪い刺激で自分にもわからない声が出る
「気持ち悪かったね」と子供もあやすように
どすこい体格の良いナースが気遣ってくれた「ほんとに君で良かったよ」と思った
手術後は時々謎の点滴をしてもらい、検温、血圧等を計り
食後に3種類の薬を飲み、15時から40分ほどのリハビリが日課となった
大きな楽しみの一つになるはずだったナースのパンツラインは見る事はなかった
ジャージみたいな生地、バスケット選手が履くような長ズボンのコスチュームだった
入院してからお風呂に入っていない、体を拭く事はできるが頭を洗っていない
この度は変な汗をしこたまかいている故、頭が皿うどんみたいになっている気がして仕方がない
「頭を洗いたいです」と言うとシャワーを使えるように準備して連れて行ってくれた
足に水が掛からないようにビニールやバンドで固定し、脱げますか?と言われたので
はい、と上半身を脱ぎ、パジャマの下を脱ぎ、パンツ一丁になってもじもじしながら
「あの~・・・これってお姉さんも一緒なんですか」と尋ねると
「1人で大丈夫ですか?」と聞かれたので
「あ~大丈夫っすよ、なんかちょっと恥ずかしいですね」と52のおっさんが答えた
ナースは何かあったら呼んでください、と視界から消えた
久しぶりのシャワーは最高に気持ち良かった
これでもかと言うぐらいちんことケツの割れ目を洗い
髪の毛もサラサラになり皿うどんが湯がく前のそうめんになった♪
リハビリの先生の1人に長男の同級生がいた
同じ少年野球チームであり、よく知っていたので病室まで尋ねてくれた
筆者のリハビリ担当は就職してまだ4か月のお姉ちゃん
一生懸命に答えたいのでお姉ちゃんに少しでも気に入られるように必死で言う事を聞いてリハビリをした
長男の同級生とすれ違うたびに「明日はムーンウォークの練習するわ」
「もう少しでコザックダンスできるわ」とからかっていた
カーテンで仕切られただけの4人部屋の病室はいろんな人が入れ替わる
3日目の夕方、向かいのお爺さんは聞くに耐えない汚い屁をこいて必死に笑いをこらえていた
自分は多分そのお爺さんよりも必死に笑いをこらえていた
6日目、部屋の移動があった、となりのお爺さんは認知があるみたいで夜中ずっと
ビニール袋の音や引き出しの音を立て丑三つ時にやっと静かになったかと思うと
ギギギ、ギギギ、ギギギをカエルが鳴きだした
部屋にカエルがいると思ったら隣の爺さんの歯ぎしりだった
絶え間なく、リズム良く変化なく繰り返す歯ぎしりを1時間ほど聞いていたら
吐き気がしてきたので部屋を出て待合所で本を読んだりした
しかし不思議な事にその日だけで収まり、後の二日は普通だった
病院食は薬でもあるので残さず全部食べた、他を知らないが美味しい方だと思う

そこの食堂のおばさんによく乗ってくれるお客さんがいるので仕事が終わる時間を見計らって会いに行った
10分ほどベンチに座って喋り、また復帰したら連絡しますと見送った
退院する前に散髪もしておこう♪
いつも行く美容院は駐車場が遠く、階段があるので事情をメールして
病院内にある散髪屋へ行ったら
時々カラオケ屋から乗ってくれるお客さんだった、お互いびっくりした
そんなこんなで時は過ぎ、退院となり
ナースステーションへお世話になりましたと挨拶をすると
「コザックダンス見たかったのに」と言ってくれたナースがいた
病院玄関で長年警備をするおじさんに「また復帰するので」と帰ってきた
多くの方に心配してもらったり励まされたり、ありがとうございました。
これからはメカゴジラならぬ、メカヒロシで出来る事を探しながら
生きていこうと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。